オーストラリア、シドニーのファイナンシャル・プランニング、税務会計

本年もあっというまに師走となりましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。

以前お伝えした利下げについて、今回はもう少し掘り下げてホームローンへの影響も交えつつ、お伝えさせていただきます。

 

今後の住宅価格予想

 

12月頭に行われた政策金融会合において、RBAは金利を0.1%に据え置くとしました。

NABのエグゼクティブのKerr氏によると、利下げが11月に発表されて以来NABの住宅ローンの需要は高まっており、住宅ローンのアプリケーションは25%増のようです。

また、今後2年間において不動産価格が5%ずつ上昇するだろうと予測しています。

COVID-19による雇用への影響と人口増加の鈍化の可能性によりリスクはありますが、特に郊外の不動産の需要が高まっています。

不動産価格は11月にすべての首都および主要地域で上昇し、RBAが今年の初めに住宅価格の暴落がるだろうと予測していましたが、それを裏切る結果となりました。

CoreLogicの調査担当者は、このまま上昇を続けると、早ければ来年の1月、2月頃にはパンデミック前の住宅価格水準を超える可能性があると見解を示しています。

 

固定金利と変動金利

 

RBAによるデータによると、現在固定金利と変動金利の差が過去10年で一番開いている状態です。そのため、既存の住宅ローンを低い金利で借り換える人も含め、固定住宅ローンを組む借り手が増加しています。

Mozo (情報比較ウェブサイト) によると、住宅ローンの変動金利は平均3.31%であり、2年固定金利は平均2.35%です。

先月発表された利下げの結果、4大銀行はいずれも変動金利は変わらずでしたが固定金利に関しては引き下げました。

Commonwealth Bankは、2年および3年の固定金利住宅ローンを年率2.14%に引き下げ、Westpacは2年および3年の固定金利を2.09%に引き下げました。

融資も規制緩和と0.1%という歴史的な低金利はホームローンの見直し、マイホーム購入もしくは不動産投資のまたとない絶好のチャンスといえるかもしれません。

 

 

今回お伝えした内容は以下をもとに作成しております。詳しくは下記のリンクよりご確認くださいませ。

https://www.abc.net.au/news/2020-11-04/reserve-bank-interest-rate-cut-banks-fixed-home-loan/12847256

https://www.9news.com.au/national/australia-interest-rates-decision-december-2020-10-basis-points/d0db923f-f6b7-4308-baa9-8bd65dc27b72

https://www.canstar.com.au/home-loans/big-banks-cut-rba-november-2020/

https://au.finance.yahoo.com/news/corelogic-november-house-price-index-233158852.html

https://www.smh.com.au/politics/federal/good-time-for-first-home-buyers-rba-boss-says-but-jobless-rate-to-stay-high-20201202-p56jv0.html