オーストラリア、シドニーのファイナンシャル・プランニング、税務会計

2021年7月1日からスーパーアニュエーション(年金) の積立ての上限額が変更となります。

以下、主な変更点になります。

Concessional contribution cap (税引き前の積立て)

  • 年間 $25,000から $27,500 に増加

Non-concessional contribution cap (税引き後の積立て)

  • 年間$100,000 から $110,000に増加
  • Bring-forward rule (限度額まで積立てなかった場合、その残りの分の額を繰り越しができる) の最大可能額が$330,000に増加

Non-concessional bring-forward period (税引き後の積立て繰り越し期間)

  • 以下、しきい値および繰り越しが可能な期間が変更

Bring-forward period thresholds (2021年6月30日時点のスーパーバランス)繰越可能な年数Non-Concessional contribution 年間限度額Bring-forward ruleを適用した
最大のNon-Concessional contribution
$1.48m未満2年$110,000$330,000
$1.48m – $1.59m1年$110,000$220,000
$1.59m – $1.7mNil$110,000$110,000
$1.7m以上NilNilNil

なお、2019年度連邦予算案にて、Bring-forward ruleの年齢制限を67歳に引き上げるとありましたが、こちらまだ法律になっておりませんので、現時点では会計年度初め(2021年7月1日)で65歳以下だった方のみ適用が可能となります。

また、雇用主が義務付けられている強制積立ですが、同じく2020年7月1日より、現行の9.5%から10%に引き上げられる予定です。その後も増加をたどり、2025年には12%に届く見通しです。